
LifeDrawings2025.09.13pm
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「今日の練習中」
2024年の4月1日から始めたプロジェクト「今日の練習」。本日付けで描いてきた枚数が1000枚に到達した。海岸線の美術館運営の支援の性質もある上でのことで、応援してくれているたくさんの方々に心より感謝を申し上げたい。いつも毎日本当にありがとうございます。
ちょうど昨日、この「今日の練習」についての取材があったので、まだその辺の思考の肩が温まっているうちに少し書き残したい。上手にまとまったテキストは後日どこかで掲載されるであろう昨日の取材記事を紹介できたらと思う。
まず、目的について。前述の通り資金繰りについてももちろんあるのだが、一番は公共に作品を残していることに対する自分の決意であったり責任みたいなものがあって、それを形にしていたいと思ってやっているということ。防潮堤に描かれている壁画は生活道路に面して位置していることから、そこを通る住民さんにとって嫌でも通勤退勤の毎日最低2回は目に入るものとなる。なので自分も必ず1日の中で最低でも午前午後の一回ずつの計2回は現地のことを考えるべきだという考えからこの形式をとっている。そして、海岸線の美術館プロジェクトはまず100年続けて行こうとしているプランなので、常に美の質の向上を求めたいし、最低でもそれくらい体現しながらやらないと「世界遺産になっていくと思います」だなんて言葉は虚言や妄言となり戯言と化して消え失せるだけだと思ってる。もちろんライフワークとして取り組んでいる壁画制作自体をより強化していくための練習でもある。かのジャズプレイヤーのマイルス・デイヴィスが言っている「毎日の練習は祈りのようなものだ」という言葉は、それほどに積み重ねた者だけが発することができる、もうこれ以上何をやればいいのだ?という状態の人間が、ようやくやっと神頼みにたどり着くのだとも思う。漁師もそうだ。毎日のほとんどを「準備」に時間をかけて、毎日危険と隣り合わせの海に出る。その上で祈ったり願ったりしている。彼らを見ていると、サボらずに、真剣に、自分もその境地にまで達していかないといけないと思っている。
そしてかなり大事にしていることが、描く媒体の絵ハガキについてだ。もちろん毎日の梱包と発送の行程も自分の手でやっているのだが、それによって壁画とハガキというオールドメディアの交差から生まれる摩擦熱のような温もりと、「次の展示は、来年の展示は、、」と一部生産業のようになっている加速する現代のアート業界に感じることのできない、自分と送り相手の2人の間存在する絵ハガキによる特別な繋がりが生まれるという点を大切にしている。個展とかの1ヶ月ぽっちの展示期間では作り上げることのできない、毎年積み上がっていく、常に未完の壁画群制作において、この壁画制作と絵ハガキの関係性の性質は、芸術のもっとも古い形式だからこそ、今本当に必要な形なのではないかとも思ってきている。と、ここまで言ってきて、ギャラリーでの個展とかもそれはそれで楽しいから好きなのだが、笑
ともかく、たかだかまだ壁画も数作品で、絵ハガキも1000枚ぽっちなのだが、こういう節目節目でくどいくらいその時の思考を残すことって大事だと思い始めてるので、少しだけでもこんな感じで書き残していくことにした。まだ「.今日の練習」については話したいことの100分の1くらいだが、つづきはまたどこかの節目で。
今日の練習作品は、日々の絵ハガキの制作中の俺の頭の中というか、イメージというか、そんな感じの風景が昨日の撮影された写真の中であったので、それをモチーフに。
Size::100×148mm
Material:oil pastel on paper | オイルパステル、ハガキ
協力:MAHO KUBOTA GALLERY










